Cubase 12.0.60
更新内容
2023/3/30 公開のメンテナンスアップデートです。ARA エクステンションの動作、MIDI Remote やオーディオ書き出し、MIDI 録音に大きな改善を施した他、全般的な機能と安定性が向上しています。
機能の改善
ARA
エクステンションが適用されたトラックのバウンス時の問題を解決
SyncroArts Revoice をエクステンションとして使用した際にリファレンストラックが見れるように改善
Melodyne エクステンションの Undo / Redo 時の問題を解決
Antares Auto Tune エクステンションが下ゾーンの代わりに自動的に独立ウィンドウとして開くように変更
書き出し
外部ハードウェアのルーティングを用いたプロジェクトで、オーディオを書き出す際のレイテンシー補正を改善
多くのヒットポイントを含むプロジェクトでの “選択されたトラックの書き出し” や “トラックアーカイブの読み込み” 機能の動作を向上
Broadcast Wave ファイルの書き出し時に正しいチャンネルを記述した iXML メタデータが含まれるように改善
MIDI Remote
HXW Avatar EMK-25 MIDI キーボードのスクリプトを追加
Github 経由で MIDI Remote API ドキュメントを配布
プラグインを他のチャンネルに移動した後もフォーカスクイックコントロールが継続して使えるように改良
MIDI コントロールサーフェスのエディターが異なる CC ナンバーを用いる複数の 14bit/14bit NRPN コントロールに対応
特定の OS 言語設定において、プラグインのインターフェースでコンテクストメニュー “MIDI Remote マッピング用に選出” を使用したときにマッピングアシスタント上でパラメーターマッピングが見当たらないと表示される問題を解決
マッピングアシスタントでマッピングの変更をリスト通りに行えるように改善
複数の MIDI Remote デバイスを含む Mixer バンクゾーンの設定においてパラメーター割り当てが失われる等の不具合を解決
その他全般
リニア / 置き換えモードでプリロールを有効にした状態で、既存の MIDI パートに上書き録音した際に最初のノートが発音される問題を修正
録音後に短い MIDI パートが適切に選択できるように改善
Renderer for Dolby Atmos のソーストラック割り当てを変更した後でもオーディオオブジェクトの接続が維持されるように改善
macOS 環境での初回起動時、内蔵オーディオが自動的に選択されるように変更
マクロコマンドに “選択した最初のトラックの名前を変更” が加えられた際に編集メニューにアクセスできなくなる問題を解決
FX チェーンプリセットによってプラグインを読み込んだ際に Quick Control を継続して使えるように改善
トラック複製の際に Quick Control を正常に使えるように改善
サンプラーコントロールのピッチセクションでオクターブのパラメーター値を +/-5 に設定できるように改良
Windows OS より提供される “Microsoft GS Wavetable Synth” MIDI ポートは技術上の理由により使用不可になり、スタジオ設定の MIDI ポートリストに表示されず、トラックの MIDI 出力としても選択不可になりました。プロジェクトを開いた際に “接続未決定” の警告が出た場合はリマップを検討してください。
プラグイン
REVerence で IR データが見つからなくなる問題を解決
MixConvert の設定がプロジェクトと共に保存されない問題を解決
Tube Compressor 使用時に完全なシグナルパスを含めてレンダリングするとノイズが発生した問題を解決
安定性
以下における安定性を向上しました。
Apple シリコン搭載コンピューターで VST AmbiDecoder プラグイン上で Embody Immerse プロファイルを選択する際
Antares Auto Tune 10 を ARA エクステンションとして使用する際
Control Room で SuperVision を使用している状態でオーディオを書き出す際
コピーを共用されているオーディオイベント上の VariAudio パラメーターを変更する際