ハイライト

Nuendo 13 はダイアログエディターやミックス&レコーディングエンジニアに貢献する数々の機能を搭載。MPEG-H Audio ワークフローの統合、革新的な ADR 機能、Dolby Atmos 機能の拡張、追加プラグイン、20以上のワークフロー強化など大きく進化しました。ポストプロダクションの未来がここからはじまります。

先端のダイアログ編集

ADR スクリプトリーダー

Dialogue Recording

台本を印刷して渡すワークフローの煩わしさを解消する ADR スクリプトリーダーは、同一 LAN ネットワークのタブレットやラップトップ上の Web ブラウザに吹き替え台本を表示します。このため演者と制作側で台本を共有でき、瞬時に変更も可能です。台詞は Nuendo のマーカーデータに追記編集でき、書類を同期させる必要もありません。Dialogue Context View を有効にすると選択範囲前後の台詞も表示し、台詞とシーンとの関連を見やすくします。

    TonalMatch

    Dialogue Editing

    新しいダイレクトオフラインプロセス (DOP) である TonalMatch では、任意のオーディオファイルの音色の特徴を解析し、他のクリップに適用することで、周波数プロファイル (EQ) とアンビエントノイズフロアを一致させます。EQ その他のプラグインを用いていた従来よりも素早く正確に、吹き替え音声を元の録音に馴染ませることができます。

      VoiceSeparator

      Dialogue Editing

      AI ベースの VST プラグイン。複雑な背景ノイズから特定の会話を検出して分離したり、背景音や環境音から不要な声を削減 / 削除できます。DOP またはインサートエフェクトとして用いることができます。

        VocalChain

        Dialogue Editing

        ダイアログ編集やクリエイティブなボイスサウンドデザインには、さまざまな処理やステップを使いこなせる腕と経験が必要です。VocalChain プラグインは声のそれぞれの処理に特化したユニットと、ポストプロダクション向けのプリセットを揃えています。

          無音部分検出機能

          Dialogue Editing

          無音部分の検出機能のアップデートにより、会話を整理しつつ背景ノイズを維持して他のトラックで利用する、という作業が簡単になりました。会話の無い部分を抜き出すだけではなく、会話コンテンツを自動分割し、無音や無音でない場所にイベントとして配置できます。プロジェクトに応じて、会話と無音部分は独立して編集できます。

          • 空白部分のバウンス

            選択イベントから独立ファイルを作成するコマンドで、空のオーディオクリップを作成することが可能になりました。後のオフラインプロセスで、隙間を埋める際などに便利です。

          • TTAL 1.1 対応

            Netflix の吹き替えで使用される TTAL スクリプト形式への対応を強化。強制字幕やマルチキャラクターの属性などを含む TTAL 1.1 への対応により、ワークフローが向上しました。

          • ADR スワイプの改良

            ADR のカウントインとスワイプのオプションを独立指定可能になりました。カウントインの種類に関わらず、プリロールに黒い画像を選択できます。

          イマーシブオーディオ

          次世代インタラクティブオーディオ

          MPEG-H Audio Support

          Nuendo 13 はオブジェクトベースのオーサリング&ミキシング形式である MPEG-H Audio を完全統合したワークフローを搭載しました。ADM オーサリングウィンドウにはこの新しいフォーマットに対応したオプションが追加され、トラックやグループを MPEG-H Audio コンポーネントのオブジェクトまたはベッドとして割り当て可能になりました。新しい Renderer for MPEG-H プラグインでは、ミックスのバージョンである「プリセット」を作成するためのメタデータを設定できます。これらのメタデータは MPEG-H Audio の鍵となる機能であり、最先端のインタラクティビティを提供します。Renderer からはプロジェクトを MPEG-H ADM または MPEG-H Master ファイルに書き出すことが可能です。もっと詳しく

            3レイヤーの Z パンニングモード

            MPEG-H Audio

            MPEG-H Audio は「リスナーの下から」の音を得るため、3層のz パンニング範囲が必要です。つまり、z パラメーターは負の値を許容しなければなりませんが、Nuendo 13 ではこれが可能になりました。旧バージョンの Nuendo やプロジェクトに対応するため、既存の2層と新しい3層の z パンニングモードをユーザーが選択できるようになっています。

            ADM オーサリングフォーマット

            Immersive Audio

            ADM オーサリングウィンドウの更新により、Dolby Atmos (内部レンダラー)、Dolby Atmos (外部レンダラー)、MPEG-H、OSC という異なるイマーシブフォーマットに対応できるようになりました。希望のオブジェクトベースオーサリングフォーマットを選んだ後、ADM エディターがそれぞれのフォーマットに応じた属性や設定を表示します。

              Renderer for Dolby Atmos の強化

              Dolby Atmos

              多くのスタジオや Atmos 対応のホームシアターで用いられる 9.1.6 スピーカー設定に対応しました。

                ミキシングとサウンドデザイン

                Headphones Match の機種追加

                5つの新しいヘッドフォンモデルを追加しました: Shure SRH 1840 / Audio Technica ATH-M70x / Beyerdynamic DT 900 Pro X …

                チャンネルタブ

                プロジェクトウィンドウに新しく設置されたチャンネルタブで、アレンジ画面から離れずにチャンネルのミックスを行えます。

                MixConsole のリニューアル

                Cubase のミキサー MixConsole が全面的に刷新され、より無駄のない統一されたデザインになりました。

                Vocoder

                王道のロボットボイスを作ったり、アナログフレーバーを VSTi の音に加えましょう。最大24フィルターバンド、サイドチェーン入力、詳細なコントロールを搭載。

                EQ-P1A / EQ-M5 イコライザー

                ハードウェア EQ の名機をモデリングした EQ-P1A と EQ-M5 を新搭載。

                Black Valve / VoxComp コンプレッサー

                ボーカル専用にデザインされた VoxComp は輪郭やトランジェント、表現力に妥協せず、ボーカルトラックを優しく扱えます。また Black…

                サンプラートラックの強化

                サンプラートラックを使ったサウンドデザインがより一層クリエイティブに。新しいスペクトラルワープモードでは大胆な編集や強力なエンベロープの作成を行えます。

                SpectraLayers One のアップデート

                新しい SpectraLayers One ではスペクトラルエンジン、AI 処理が最新版に更新され、ボーカルの分離をより高品質に行えます。

                生産性を飛躍的に向上

                ビデオのオーディオ差し替え

                Video

                新しく作成したサウンドトラックをオリジナルの mp4 ビデオファイルに直接書き出します。時間のかかるビデオの再レンダリングが不要になります。

                  ビデオトラックにトラックバージョン追加

                  Video

                  トラックバージョンがビデオトラックにも新搭載。複数のビデオ編集とオーディオ編集のマッチングに役立ちます。

                    トラック読み込みの改良

                    Workflow

                    トラック、イベント、時間軸範囲を読み込む際のオプションを増やし、より柔軟な読み込みができるようになりました。

                      プロジェクトテンプレート

                      Productivity

                      Nuendo がはじめての人や他の DAW から乗り換えた人に役立つテンプレートを搭載。ステレオやサラウンド、Dolby Atmos ポストプロダクション、ADR セッション、MPEG-H や Ambisonics、Dolby Atmos などのイマーシブオーディオなどのプロジェクトを素早く開始できます。

                        コマンドの追加

                        Productivity

                        選択イベントの名称変更、有効なマーカートラックへのマーカー追加、範囲を次のヒットポイントへ移動、など作業効率を上げるコマンドを追加しました。

                          再生開始位置

                          Workflow

                          サイクルマーカーからか、前回の位置か、選択した場所か。あなたのワークフローに応じて、再生開始の場所を設定できます。

                            DOP での処理前後の比較試聴

                            Workflow

                            ダイレクトオフラインプロセシングで処理したオーディオイベントと処理前の状態の比較がより簡単になりました。試聴ボタンを Alt / option + クリックすると、クリップのプレビュー時に処理をバイパスできます。

                              新しいビデオエンジン

                              Performance

                              Windows 版のビデオエンジンを改良し、GPU ハードウェアによる H264 デコードに対応。またパフォーマンスも全面的に向上しました。

                                チャンネル設定の切り替え

                                Workflow

                                モノラルからステレオへ、などのチャンネルタイプ変更を簡単に行えるようになりました。

                                  上下にズーム

                                  Workflow

                                  command + shift と組み合わせ、マウスホイールで縦方向のズームが行えます。再生位置か選択位置のどちらを基準にズームするかも選べます。

                                    ハイブリッド CPU 対応

                                    Performance

                                    Nuendo 13 はハイブリッドアーキテクチャーの CPU に対応しています。

                                      Windows 対応強化

                                      Performance

                                      Windows 準拠のマルチウィンドウの扱いに対応しました。

                                        音楽制作

                                        ドラム / キーエディターの強化

                                        キーエディターとドラムエディターで、複数パートの表示や切り替えができるようになりました。新しいトラックディスプレイで全体像を見ながらタブで表示を切り替えることができます。

                                        MIDI 2.0 対応

                                        高解像度のベロシティ、CC、アフタータッチ、ピッチベンド、ポリプレッシャーデータなど、MIDI 2.0 が採用した幅広い機能拡張に対応しました。

                                          シンプルな CC 入力

                                          MIDI コントロールチェンジ情報をシンプルな傾斜として記録し、後の編集も素早く簡単に行えるようになりました。

                                            テンポをタップ

                                            プロジェクトのテンポを簡単に調整できるタップテンポ機能をトランスポートバーに搭載しました。

                                              リターンのルーティング拡大

                                              インストゥルメントトラック/ラック/サンプラーリターンチャンネルを、オーディオや FX、グループチャンネルの入力として設定できるようになりました。