時代を代表する名作の数々
シルヴェストリはいつも、テクノロジーをいち早く取り入れるアーリーアダプターとして知られてきました。最初の映画サントラ『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(1984) ではハリウッドでも最初に Yamaha の伝説的シンセ DX7 を使用し、フルアンサンブルを録音するために2つの24トラックレコーダーを同期させました。このコラボは次に、完全なオーケストラサウンドトラック『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985) の、一瞬で耳に残るメインテーマとして結実し、そしてジョン・ウイリアムス、ジェリー・ゴールドスミス、ジェームズ・ホーナーその他の巨匠に並ぶ作曲家の到来として、彼は世界に名を轟かせました。
アランは時代を代表するスコアを次々に書き続けました。『フォレスト・ガンプ』『キャスト・アウェイ』などの人間ドラマから、『コンタクト』『レディ・プレイヤー1』らの SF、『ポーラー・エクスプレス』や『ナイト ミュージアム』シリーズのファミリー映画、さらに『G.I. ジョー』シリーズ、『プレデター』のようなアクション大作まで。彼の長いキャリアはその多才さの証であり、またそこには減速の兆しもありません。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』はシルヴェストリのマーベル・シネマティック・ユニバースにおける4作目のスコアです。彼が『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011) のキャプテン・アメリカのテーマ曲と、アベンジャーシリーズ4本中の3本『アベンジャーズ』(2012)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』で書いたアベンジャー達のテーマ曲は、キャラクターと永遠に結びついています。関連シリーズ最新作『キャプテン・マーベル』のパイナー・トプラクによるスコアでは、結末でアベンジャーズテーマが流れ出すと観衆から声援が上がるほどです。